雪の中で火起こししてからの焼きマシュマロうまし

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

予想通り、今朝は2時間遅れのスタート。その日の出授業を組み直したら、予定をみた校長さんが「いいの? 雪遊びをしないで。僕の授業はいつでもできるからさ」と、わざわざ雪遊びを誘ってきた。

校長さんは、クラスの子どもたちに、時間割りが変更になったことを6時間目にクラスに来て話してくれた。「この間、みんなが火起こししている様子をみてたら、本当に楽しそうでいいなと思ったんだ。だから、よりよい方を提案してみたんだ。みんなもいいなと思うことはどんどん提案しよう」と。

そういう学校です。

ということで、雪遊びもそこそこ、火起こし道具(七頭舞の棒、板きれ、去年どこからか見つけてきたロープ、麻紐、バケツ)もって、しぜん広場にやってきた。

こういう雪の中でわざわざ火起こしして、マシュマロを食べようとたくらむこと。とてもいい。これまでの火起こしで一番ハードモードだ。熱も入る。

実は火起こしってものすごく繊細な配慮が必要。すりあわせる板と棒の素材もそうだけど、ほんの小さな失敗で火がおこらないことがほとんどだ。子どもたちがやりがちな失敗は、つい土にその棒先をおとしてしまい温度を下げてしまうとか、種火を集められないとか、ものすごく繊細な「気づき」の積み重ねで成り立つのが火起こしだ。

決して力業では、ただ煙だけおきて、つまらない代物。マシュマロ焼きだって、ここ一ヶ月挑戦しているが、なかなかマシュマロを焼けるところでは来ていない。

別にライターがあればことすむことだけど、自分で火をおこせるスキルをもっていると、なんだか人類の英知を受け継いだ気がしてしまう。そこに子どもたちも魅了されるのかもしれない。そして、身につけてみて初めて知る、自分の身体への圧倒的な信頼感。これに勝るものなし。こうして、やんちゃキッズは魅了されていく。

二度ほど失敗はあったが、炎を作ることができた。僕も今回は焼きマシュマロたべたいからけっこう、口を出していた。けど、みんなで起こした火からうれしくて、うれしくて、小6男子が大きな体を揺さぶって喜んでいる姿はいい。

火があがると不思議で、これまで焚き火に興味を示さなかった雪遊びをしていた子達が「なんか食べられそう」と集まってきた。その子達にも焼きマシュマロをわけて、おいしいほっこりとした時間となった。

学校ってどういうところなんだろう。

もっと自然と一緒に生活したり、味わったりできるといい。学校は、勉強だけでない経験もできるところなはず。カリキュラムはあっていいけど、カリキュラム通りと、しばられちゃいけないなぁ。まぁ本当は、予定通り授業をすすめたいけど、「今」しかないことがあるし、そこに意味があるはず。

次はホットココア(マシュマロ入り)を飲もうとなった。ココアは温める時間がかかるので、マシュマロに比べてかなり上級だが、雪の中でも火がおこせれば、もはや敵はいない。

煙にいぶされ1日くさかったなー。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

最近のコメント

    コメントを残す

    *