2022年 10月 の投稿一覧

運動会一ハイジャンプする40代半ば教員の膝についての話

あの運動会の応援にあるウェーブが怖かった。年々、かかとが床につかなくなり、しゃがむのに一苦労。ウェーブに備えて一度しゃがむと「よっこいせ」と身体をおこさないといけない。これは40代おじさん共通の悲しい物語。

応援団副団長が旗を抱えて意気揚々と駆け足してきたときの「いよいよ、くるのか。いくぞオレのひざよ!たのむ」と自己対話。横を見ると子どもたちはいとも簡単にぴょんぴょん跳ね上がっていて、うらやましい。

この数年来のこの悲しい状況を打開すべく、肉体改造に取り組みつづけた成果により、この秋、膝の痛み解消され、東京都の40代小学校教員で一番ジャンプできたことと自負しています(他に40代教員が跳ねていたのかは不明)。

40半ばにすると、年齢差が出てくるもの。僕は、30代最後らへんから、バスケの度に膝の痛みや違和感を抱えるように。動きのキレも緩慢になり、走れなくなってくる。まぁ、もとから走れていないので、さらに輪をかけてなのですが苦笑。バスケのメンバーもちょうど40才を境にして、同じような、試練にあっています。

その間、ずいぶんといろんな治療を試みました。けっこうな値段を支払って、電気治療を1年近く通っていた時期もありました。今思えば、それは対処療法でしかなく、僕にはあわない、ただのエレキマンのサンダービームステージしばりでした。

結局は、問題の本質は、悲しいかな「加齢による筋力の低下」。その証拠に、定期的に下半身トレーニングをしているときには、全く膝の痛みがでませんでした。そして、先日、学生時代にキャンプリーダーをしていたとき大変お世話になっていた肉体改造のプロのアキラさん(ウェイトリフティングのオリンピックナショナルトレーナー)に、生まれてはじめてパーソナルトレーニングをお願いしました。

「イガちゃん、みえる筋肉なんかきたえていたって意味ないんだよ。大事なのは体幹だよ」とポロシャツからはち切れんばかりの筋肉を震わせて、至言をもらいました。

でも体幹トレーニングって辛い。目に見える成果がみえづらいからついつい敬遠しがちになります。それでも、言われたとおり、週に2回ほど、体幹トレーニング(主に、背筋と腹筋を鍛えるために教わったハイプルとデッドリフト、ニーレイズなど)を取り組み始めると、あら不思議! 週末のバスケで明らかに身体のキレが違う(自称です)。下半身を沈めて動ける(自称です)。これは驚きで、若かりしあの春がもどってきたようでした。

結果、オマケとして、この秋、東京都一番ウェーブジャンプ賞(自称)がついてきたのでした。そして、嬉しいことに、ついに我が家にあるTANITA体重計で「プロアスリート」判定となりました! プロスポーツ選手1000人の身体を分析してその近似値が今の僕に当てはまるのです。そうもう僕はプロアスリートの身体をした教師なのです。

アキラさんが言うには「年齢はただの数字で個人差。あとは努力」だそうです。やっぱ、大きな筋肉をしっかり鍛えることで、バスケの質が変わりそう。体幹だいじやで〜、運動だいじやで〜、せやろがい!という話でした。

トレーニングはつづく

タングラム問題をクラスチャレンジに

最初の1時間目はタングラムとは一体何なのかを紹介しました。そして、全員で同じ一つの問題をといてみる経験を共有しました。約束ごとに、すべてのタイルを使うこと、表裏の指定はしませんでした(裏表があることで難易度があがります)。

次の2〜3時間目では、先日の本を参考に図形問題をいっきに10問ほど提示し、子の中の問題を解くことにしました。一つの問題にスタックしたとき、あきらめずに取り組むもよし、他の問題にもチャレンジするのもよし、それが多くあることのよさかな。

「残りの時間(25分ぐらい)で、クラス全員で①〜⑩の全ての問題を解決しよう!」とクラス全員の達成課題にしてみると、「うおお、やってやろうじゃん」と「手分けしてもいいの?」など、なかなかいい雰囲気で、解き合い始めることができました。やっぱり、こういうパズル系の教材はとかく一人旅になりがちだけど、一緒にやればやるほど楽しいものになる。一方で、友だち関係を引きずって、せまい関係性に閉じている場面も見受けられたため、次からはグループ隊形にしてからはじめることにしました。隊形がかわるだけで、会話の量と対象がいっきにかわるから。

こういうときに、一人一台iPadがあるといいなと思うのです。途中経過やその解答を写真で手軽に記録したり、共有したりもできる。本校は、画面を見る時間よりも五感を使うことを大事にしようと、あえて制限しているけど、便利につかっていけるといい。

問題が解ける度に、ノートに記録するけれど、まだ拡大・縮小していないので、うつすことに手こずる子も数人いました。10問の内、一問でも解決できれば、黒板に名前を書きに来る。それが嬉しいようです。子どもたちは「あと⑫番が解決してない!」と声かけながらやっていました。普段、算数では大人しくしている子が「⑨は私だけできた!」とごまんえつな姿も。それを祝福されて大盛り上がり。この「だけ」というところに集団で学ぶおもしろさがあったり、その後の算数・数学人生を変えるきっかけになるとかならないとか。

放課後、「⑫はだれも解けなかったから、家で自学ノートにやってきたい」と、タングラムを借りにきました。それに触発されて「私も!私も!」と持って帰る子も出てきました。さっそく静かなるタングラムブームが笑。子ども用に厚紙バージョンも配り、各家庭でできるようにしました。

つづく