子どもの自分らしいエピソードで、卒業式「別れの言葉」の台本ができあがるまで

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子どもたちと卒業式にむけて、別れの言葉をつくっている。

子どもの声を大切にしている学校だけに、卒業式での呼びかけも、そのまま子どもの言葉をつかう文化がある。

僕がこれまで経験してきた、格調高い「別れの言葉」になりにくい。けれども、ほっこりする子どものエピソードや、その子ならではのぐっとくる等身大のエピソードが語れて、それがとてもいいと思う。

伝えたいことを文章にして、自分の言葉で話す。その舞台が卒業式であるっていい事だと思う。

もちろん、子どもたちが書いた最初の原稿は全員がほぼ、修学旅行と合宿のことだらけだったりもした笑。何度かブラッシュアップしていくと、少しずつその子らしい文章ができあがってくる。ここはもう個別にカンファランスの繰り返し。

そして、書いた文章は、書き言葉だったりもする。伝えるための文章へと多少の修正、校正はてこ入れするけど、どれもそのままの自分が感じたことや考えたこと、心に残っている言葉ばかりだ。

子どものそのままの声。

そして、どの子の文章をどのタイミングにいれるのか、歌の選曲や順番も実行委員の子どもたちが話し合って決める。遅々として進まなかったけれど、このプロセスは僕にとっても、「誰の」卒業式なのかをじんわりと理解するためにはとても貴重な体験だった。

明日はいよいよ台本のしあげ。追い込みしんどいけど、卒業のテーマである「自分らしく」その子らしく、別れの言葉を作れるように支えていけるといいなぁ。

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