一人ひとりをいかす算数授業 その①

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算数は、単元内自由進度はやめました。

僕の未熟さもあり、子どもたちにとっては算数はスピードレースとなりがちだったので。今では鬼の形相で「算数にスピードはいらぬ!」と優しく訴えています。

進む子はどんどん先にいって、満面の笑みを浮かべて、算数大好きとなっていく。一方、学習方略を持たない子にとっては、なんだかいつも遅れをとり、置いて行かれている感じがどこかに残ってしまう。先生や友だちもサポートしてくれるんだけど、まだまだ自信が足りない。

そもそも、やるべき課題がズラーッとならんでいる単元表を渡されるのも、なんだか気持ち悪いものです。すでに学びにエンジンがかかっている子にとっては、単元計画表などの見通しはやる気に変わる強力ツール。けれども、まだ自分の学びの責任にコミットできない子にとっては、かなり苦しい。フルマラソン42.195㎞にいきなり挑戦させられるようで、不安が先行してしまう。

これを支える安心感のクラスの関係性や学習内容や課題の調整、そこでの試行錯誤の時間こそが大切だといわれれば、そうなのかもしれない。けれども、ぼくはどこか他の道はないかと模索してみました。

一人ひとりの理解度にそった授業を「継続して」できないかな?

そう思って、4年わり算の習熟では、一人ひとりの意欲もそうだけど、安心してやれること、その子に応じた課題があるといい。習熟の早い子も、普通の子も、時間のかかる子もだれもが「うーん」と頭をひねってシナプス爆発フィーバーしていてほしい。

これまで、『一人ひとり〜』関連本をいくつか読んできたけど、日本の教育実践で継続して取り組めるイメージがわかなかった。なら、つくるしかないかな。このおいドンが!と思い、一人ひとりに焦点を合わせた授業づくりをはじめてみました。

しばらく、そのことについて考えたことややったこと、効果があったことや効果がなかったことなど、記録していこうと思います。

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