入り口に座っている

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クラスの人数は37人。なかなか多い。僕の机はスタンダードに黒板横に鎮座している。いやはずだった。

でも、掃除の度、机の配置が少しずつせばめられ、僕の席のスペースが狭くなり、ついには座れないほどつめられてしまっていた。

あぁ、まぁそれもしかたない。人数多いしな。

ということで、机を教室の入り口に置くことにした。ちょっとわくわくした。

入り口に引っ越してみると、窓の外も見られて景色もいい。冬のひんやりと寒い空気もまた季節感があったいい。必要な教科書類はわざわざ黒板横の戸棚まで取りに行かなければらないが。けれど、ここいいかも。

子どもたちは「どして?どして?」と僕の引越しに新鮮だったみたいだ。

すると「机、いっしょに使わせて」と隣にすわって、自学ノートをやる子もでてきた。自然と会話も弾む。

教室から出入りの導線は一つなので(もう一つはテラスへ抜ける出口)、必然的にみんなと話す機会となっている。

これいいですよ。

普段、気にはなっていてもわざわざ近い付いていって声をかけることまではないことも多い。しかし、今の席だと、けっこう声かけやすい。高学年ともなるとそんなに近寄ってこないので(みんなそれぞれの友だちと勝手に仲良くやっている)、平等に誰とでも声をかけようと思わないと、なかなかその機会がとれなくなる。

教室のレイアウトを考えるのはけっこうすき。本当はベンチをずっとおいておきたいけれど、6年生は身体も大きくベンチにせませましく座りにくい。出授業が多いため、うちの学校ではちょっと機能的に不便すぎる。低中学年を担任しているときは、ちょっと教室が大きくて、ふつうにベンチを常時配置でるから話し合いには、便利だった。まさにベンチは自治の象徴ともなった。あぁ、教室は広いに越したことはない。

人が動く導線に机を用意することで自然と会話が増えたという話。こういうの環境デザインとして面白いなと思った。

さ、あと一週間。元気に終業式を迎えられるように体調を整えながらすごそうっと。

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