僕は今の学校に来て6年目になりますが、うちの学校に勤務するようになってから、良かったことをふりかえってみると二つほど思いつくことがあります。
それは、「自由な実践」と「民主主義の空気」です。
ひとつめの「自由な実践」、それは本当にやりたいこと、子どもも大人もワクワクすることへ挑戦できる学校です(これは今年の研究テーマでもあります)。
本校は創設68年目。創設当時には、ジョン・デューイから「子どもが構成し、創造し、そして能動的に探究するための作業所・実験室・材料・道具が、いや そういうことに必要な空間」、「伝統的な学校におけるカリキュラムおよび教育方法の画一」を変えることなどを学び、そうした考えを大切にして初等部がつくられてきました。(「」印は『初等部誕生物語』より)。
その文化は脈々と続き、先生方それぞれの独自の実践を大切にしている校風があります。僕はというと、年間通してサークル対話をやったり、低中学年では2年間続けて毎朝、しぜん広場に遊びにいったり、数学ワークショップ「数学者の時間」の実践研究を続けられています。それだけに年間3回ある研究会では、お互いの実践に敬意をもっている職場でもあります。
ふたつめの民主主義。職場の決めごとは基本、話し合いで決まります。それは決してお飾りの話し合いではなく、一人ひとりの声が尊重されます。(だからまぁ、会議は長くなってしまうのですが、納得感はあります)。
自分たちの教育のハンドルを自分たちで持っているということ。これは本当に実感している。これは決して教師だけのことではなく、子どもたちも含めてちゃんと声を聞きとられ、取り上げられていく。自治活動がほんとうに大切にされている学校で、ここがすごいと思うのです。それだけに定期的に、どんな学校でありたいかをよく話し合われています。
僕は民主主義の空気を学校生活を通して、生まれてはじめて感じることができました。この感覚を持てたことは自分の人生の主役になれることと同意だと感じられるようになってきました。
僕の声が、そして、子どもの声が学校の運営に反映される。そんな学校です。もちろん、そのために費やす努力もあるけれど、それはそれで意味のある時間、やりがいとなります。
僕の勤務している桐朋小学校が専任採用の募集1名始めました。よかったら一緒に働きませんか。募集要項が以下となります。
桐朋小学校HP https://shogakko.toho.ac.jp
自由と民主主義を標榜とする桐朋小学校。よかったら同僚になって一緒に学校つくりませんか。