帽子をかぶらないという思春期

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今朝、朝スポをやっているときに、ふと気がついたことがある。

本校では、朝の時間はいわゆる全校朝会とよばれるものがない。クラスで話し合ったり、自治活動で委員会の子どもたちが御用聞きにきたり、漢字の小テストしたり、算数テキストを進めたり、のんびりスタートしている。これはとてもいい。朝から全校一斉にあつまるのって時間的にも1日のサイクルでもしんどいものだ。

ちなみに、うちのクラスは毎週木曜日が朝スポといって、朝、体育館でクラス遊びをしている。これは子どもたちの楽しみの一つだ。

リレーをやったり、鬼ごっこやったり、バスケやったり、オリジナル遊びだったり。今朝は恒例のドッジボールだった。子どもたちをみていると、ふと気付いたことがある。

それは、体育用の紅白帽子をかぶっていない子が増えてきたことだ。係の子達が「赤と白にわかれてやってねー」と言っているが、かぶらない。ドッジボールをするのだから、ゲームの運営上不都合が生じる。

かぶらないメンバーの顔をよくみていると、最近、急におしゃれを意識するようになってきた子だちだ。ヒマさえあれば、鏡の前で前髪をミリ単位でマッシュルームに整えている子。姫毛に命をかけて、お手入れしている子。みんな思春期まっただ中だ。

帽子をかぶると、髪型がくずれてしまう。これはドッジボールの命よりも命取りだ。実におもしろい。

しかし、手には帽子はもっている。このあたりがかわいい。一応、ルール上チームカラーには属しているようだ。

これまでの僕の学校経験では、全校朝会のときには帽子をかぶっていなければこれこそ命取りだった。しっかり教師の指導力が行き届いているか、帽子着用は教員の指導力のバロメーターと化していた。名札もそう(ちなみに本校に名札の着用もないしそもそも名札をもっていない)。僕はまぁ、お付き合い程度にはやっていたが、内心、どうでもいいと思っていた。

一方で帽子を目深にしっかりかぶり、ドッジボールに汗をながしている子たちをみると、それはそれでいい。そして少しずつ、周りに巻き込まれながら、自分自身をみつめていく思春期に突入していくんだと思うと、なんだがほっこりする。

これからもかっこよさやかわいさをそれぞれ追求し続けてほしい。まぁ、登下校の制帽をかぶらないのは気になるところ。声はかけるけどさ。

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