白組応援団長の3人を応援したい

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怒濤の1週間がおわった。今週は学級閉鎖もあり、そのツケがまわって応援団や学年競技など、いろんなことが一気に押し寄せてきた。けれども大きな充実感もある。

それは、子どもの思いをとことん受け止められたこと。うちの学校のいいところに「子どものやりたいを大事にする」ところがある。

今日は、5年生をふくめて応援団長を決めた。「イガせん、5年生もいれて投票したら同数なんだけど、どうしたらいい? もう一回やったほうがいいのかな」というので、「いいんじゃない。やりたいって言う人にやってもらうのが一番だよ」ということで、応援団長がなんと3人になってしまった。これは僕の経験でも初めてのこと。

センター団長、右団長と左団長。さらにその脇を固めるのが二人の副団長。5人そろって応援団役員!とお!

僕はこういうことができる文化が、うちの学校の良さだと思っている。団長は一人って決めなければならないとか、応援団は4人までとかこれまで経験したこともあった。そのたびに、子どもたちにはツライ思いをさせてきてしまった後悔もある。

なによりも、子どもたちの「やりたい」を大事にしたい。子どもの声をきこうとすることからはじめられるといい。

正直、応援団長が3人いたら「それどうなの?」「うまくいくの?」って声があがりそうだ。でも、それでいいと思っている。実際に3人は「私はこれやるから、こっちやって」といいかんじにうまくやれているみたいだから、なおさらいい。なにごとも試してみることだ。

みんなやりたいことをやるのが1番だ。「やってみたい」とか「挑戦してみたい」とか「あんな風になりたい」とか、その思いがあるならば、それを全力で叶えられるように環境をつくるのは、本来、大人の役割だ。そのための教育活動のはずだ。それは将来のためではなく、いまここで経験を積み重ねることからはじめられるといい。

無理に挫折を味わわせたり、規定されたルールの中で生きていくことを課すのであれば、そこで学ぶこともあるかもしれない。けど、傷を残すことはさけられない。そんな辛い思いよりも、やりたい応援団長やって上手くいかない経験をして、どうすればうまくいくのか思い悩んだ方がいい。

うちの学校は「なんで団長が3人もいるんですか? 一人にしぼってください」なんていわれる学校ではないと信頼している。「ああいうの、面白かったねー」と言ってくれそうな学校だとそう思っている。そしてそういう学校であり続けたいと願ってもいる。

人はやりたいことは一生懸命やれるもの。でも、そのやりたいこを見つけることは本当にむずかしい。それをすでにもっている子には応援したい。僕は応援団長こそ応援したいと思う。

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