アンラーンに必須の認知4点セット

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僕には相手の話をすぐに評価判断してしまうクセがあった(①意見)。

あったというのは過去形で今ではだいぶそれがアンラーンできている。これは嬉しいことだ。熊平さんから直接、教わったことが今、生きている。

特に、教育実践の話を聞いているときに「よい実践」と「自分にあわない/残念な実践」とピピンと嗅ぎ分けてしまっていた。自分の教育観と異なる実践話には、瞬時の評価判断が入ってしまい、パタンと耳にも心にもフタをしてしまう。

そのため、自分の中に新しい気づきや相手との間に創造的なアイディアが生み出しにくくなってしまっていた。これはゆゆしき問題だであり、教師マルトリートメントみたいなものだ。きっと周りを嫌な思いもさせてきたはず。伝えないまでも創造的な関係になるチャンスもたくさん逃してきてしまった。

「人はだれからでも学べる」とは頭では分かっているが、実際にできていなかった。これは切実にアンラーンしたい。

そこで、この評価判断クソヤロウをアンラーンするために、最初の一歩はメタ認知からはじめた。自分の中にある「②経験」「③感情」「④価値観」を見つめ直すことからだった。

②経験とは?

長く教員をしていると自分の成功体験から、ついアドバイスしてしまうがちだった。説得もしていた。だがその人の実践の場、つまり子どもたちの実態を把握せずに聞いていることが多く、自分の文脈に置き換えて聞いてしまっていることが多かった。

③感情とは?

この経験と結びついている感情には「教えてあげなければ!」とか「それは違うよ」という親心からきているものがありそうだ。そして、自分は相手よりも分かっている、知っているという優れているといった感覚をもってしまう。結果、相手との協働を阻害してしまっている。

こういった感情は、自覚する前に出てしまうこともあるし、でてこないことも多くあるため、こうやってふりかえっていかないと、なかなか感知しづらいものだった。

④価値観は?

この経験や感情から見えてくる僕が大切にしている価値観は「教師は、優れた実践から学ぶ必要がある」と考えていることだった。人はどんな実践からも学ぶことはできるはずなのに。

その時代や環境、子どもの実態、保護者の様子、自分の状態などいろいろな要素が絡まり合って教育が執り行われていく。一つでもそれが異なれば、教育の様態はすべて異なるはずだ。結局は完璧な教育存在しないはずなのにエラソウだった。

この価値観が相手との対話を邪魔していたんだと、気がつくことができた。自分の成功体験や価値観をアンラーンできないと、新しいフェーズには入れないことを知る。

ここまで自分を棚卸しできれば、アンラーンの半分が進んできたはず。つぎのステップは、実際にアンラーンするための対策へ。続きは次回。今日はここまで。

相手と同じところをみようとすること
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