夢中になる

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一面展開図に熱中する子たちが一気に増えました。

このときばかりは黙々とそれぞれの作業に没頭している。それぞれの場所で、小さな相談も生まれています。1年間の実りの時期だなぁとしみじみと思うのです。

「おばあちゃんに鉛筆立てをあげたい」と、あまりにも夢中になりすぎて、家ですでに完成させてきてしまう子も! 残りの時間で数学アートに向けて、どう改良していけるか相談中。

「初音ミク(?)にツインテールをつけたい!でもどうやったらいいのかわからない」としばらくスタックしていましたが、実際につくって、たしかめてと、予想をつかまえてさらにつくってみる(これぞ数学的思考)。いろいろと試行錯誤していと、ひらめていたようです。結果、展開図をまさかの二重巻きにすることで、頭のツインテールを「あとづけ」して付け加える工夫が生まれてきました。

これはまさに創造的な解決方法! これぞ数学アートか!? 展開図って一枚でしあげるものだと思っていた僕にとっては、あまりにも衝撃的な解法でした。みんなに共有してみると、よい作品や工夫を知ると、だんぜんやる気がちがってきます。

それを参考にしたのか、軽トラックをつくっていた子は、同じようにタイヤを付けられない問題にスタックしていましたが、二重巻き展開図で解決する子もでてきました。こういうところが、みんなで同じテーマで、多様なアイディアをいかしながら学び合えるよさだと思います。

子どもたちの姿を見ていると、あぁ、やっぱりクラスは分けではいけないし、マスターラーニング化された個人作業もいけないなぁと思うのです。ゆるやかに人とつながり、学び合うには、やはり共通テーマを追求していることなのです。

とはいうものの、立体となるとニガテという子もでてきます。不思議なことに、うまくつくれなくたって、自分なりのおもしろさを追求しているようです。数学アートは、「できた/できない」評価を越えて、本当につくりたい自分の作品にむきあうための自己評価が駆動しているようです。

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