チャレンジ・バイ・Noチョイス やるしかないとき

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蚕が大きくなるにつれて、いろんなドラマも生まれてきますね。

一番は「虫を触れない子」が苦労しています。もちろん、人ですので、苦手なことがあっていいもの。その苦手とどう向き合っていくのか、いきなりレベルの高い挑戦が続きます。

ひとりひとつがタッパーに蚕を飼っていて、毎朝、しぜん広場から遊んだ後、理科園にしげっているクワの葉を数枚とって教室にもどります。朝の会が始まる前に、かいこっちの部屋掃除です。

興味関心が高く、虫が得意な子はすいすい片付けてしまいます。一方、固まっている子も数人。「助けてー」と気軽に言える子は世渡り上手ですね。こういうときにプライドがジャマして、身動きがとれないときもあるものです。教室に入ってくれている支援員さんも「ニガテもあるけれど、自分でちょっとだけやってごらんよ」と背中を押してくれています。まぁ、触らない子はそのままそれでいくのもありですが、掃除はしてほしい。

担任の僕は僕で、のこりの大量の蚕の世話をしてるので、その世話に大変忙しい。自分のことは自分でやるって昔の養蚕はこんなかんじだったのかもしれません。

こういうときに、気のいい子たちが「おれやってやるよ」「わたし蚕だーいすき♥」と近づいてきてくれると、こわばっていた顔がほころび、「ここは自分でやって」「はい」といわれるがままに掃除をしているようでした。

チャレンジ・バイ・ノーチョイスでやるしかないとき。人は窮地に立たされる。それを支えてくれるのは、仲間の気遣いだったりするんですね(これは大人も一緒。こういうときだからこそケアする心を大切にしていきたい)。そして虫を触れない子はこのまま毎回、固まっていくのでしょうか。今後の変化が楽しみでもあります。見守っていこうと思います。

学級集団がどういうコミュニイティでありたいのか。自分たちでつくりあげている最中です。

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