分散登校がはじまりました

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少しずつ新学期がはじまりました。ほっと一安心。やっぱり、子どもたちと面と向かってみると、会うことでしかわからない「なにか」が発動されますね。その「なにか」に突き動かされて、あれやってみよう、これをやってあげよう、と動き始めてきました。場を共有すること。その場にいること。とても大事なんだと思います。

遠隔操作でちゃちゃっちゃと、効率的に学ぼうとすることはやっぱりちがう。それは、もともとやる気のある人ができることだと思う。多くの家庭では、オンライン学習でやる気をうしなってしまっている記事も度々目にしました。

けれども、この期間中、オンラインでつながっていることは、つながれないことよりはぜんぜん「まし」。これって相対的でしかなくって、ただのましでしかないってこと。一歩、たちどまって考えてみたい。学校って何を大切にするところだったんだろう。体験することや五感で味わうこと、人とふれあって楽しんだり、葛藤したり、そういう時間を大切にしていきたい。オンライン学習への立ち位置はまたじっくり考えていこうと思う。今後も切っても切れないことだろうから。

本来、学校は、だれもが一緒に場を共にして、学び、考えあっていけるところ。今、ここを大切にしていこうと思う。どんなに立派なことをいったり、崇高な理念をもっていたとしても、今、ここでなにをしているか、どのように子どもたちとつながろうとしているか、そこと大切にする自分でいたいし、そういう人といっしょに学びあっていきたい。

まだ、分散登校の今、少人数だからこそできることはなんだろう?

PAのジップザップをやりました。ジップ光線をザップ光線ではねかえす超キケンなアクティビティ。教室にスポットマーカー(島)を1〜2m間隔でサークルに置いて、遊びました。そこの上からおちたらうんこ地獄だぞと。こういうときの子どもたちはおもしろいですね。つまさき立ちで、「うんこうんこ」といかにもうれしそう。

ジップ・ザップに夢中になると、子どもたちは、ついつい真ん中に集まって密になってしまう。けれども、スポットマーカーをおくことで、この悩みがいっきになくなりました。だれを指し示しているのかも明確。失敗するのに、なぜか大笑い。あぁ、こういう時間だ。こういう時間は家では味わえないものなんだ。ちょっとどこか高いところで自分の気持ちをモニターしている自分がいました。たった12人のジップザップだったけど、午後のグループの子どもたちは、中休みにも楽しそうに遊んでいました。

少しずつ、今年がはじまりました。今年は24人の2年生を担任しています。ゆっくりと、子どもの気持ちにチューニングしていけるよう、心のゆとりを大切にしていこうと思っています。どんなアドベンチャーがまっているのかな。学ぶこと、考えること、人とつながること、失敗しながらもたくましくのびていってほしいです。あくせく、せかせかすることなく、ゆったりと今、ここの時間をあじわっていこうと思います。

は〜、よいよい。

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