冬休み読書は探究の探究

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冬休みに入りました。教室の4ひきウーパールーパーズも実家に連れて帰り、いよいよじっくりと「読む」時間を確保。

今年の冬休みのテーマは「探究」です。数学者の時間では、数学的思考を身につける問題解決のサイクルのミニレッスン10の単元計画に見通しがついてきました。これは現状の算数・数学授業をよりよくしたい先生たちに、自信をもって提案できそうです。

以前、数学者の時間を開発し始めた頃は、多くの問題を子どもたちにばらまいてしまっていました。今は、たった一つの問題に焦点をあてて数学的に考えることにしたら、あら不思議! 理想としていたことが全てつながり、ひとつの授業の落とし込めるようになってきました。いいすぎ!? 仲間の力も借りながら、自分で数学的に考える意図をもって確かめていく。子どもたちは、小さな数学者のようですね。少し興奮していますが、そういうことです。来年の秋に発刊できますように。

子どもたちが数学的な思考をわかりかけてきたことで終わりにしたくない! それを使ってさらにダイナミックに学んでいきたい! 生活と繋いだり、より抽象的にしたり、いっそうの算数活動に入っていきたく、この冬休みは「探究」をテーマにじっくりと読んで考えていきます。

この数学者の時間はチーム研究で取り組んできました。このチームも6年目。改めて先のステージへ進みます。それぞれが自立した学び手であること、または、自立した学び手であろうとすること。お互いがリソースとして高め合っていくには、やっぱりそれぞれが読んだり学んだり、考えて、やってみて、ふりかえってのプロセスを共有していくことが大切。自分の学びは他者の学びに責任があると思えているか。教わるつもりじゃいけない。講座や研修とはちがうのはここ。僕自身もこの冬休みにしっかりと学んで、いい学びを子どもたちとつくっていきたいと思います。

数学者の時間をいっしょに開発・実践しているメンバーたちは、チャールズ・ピアス著『だれもが〈科学者〉になれる!探究力を育む理科の授業』を読んで、探究の本質について研究しています。僕もそうしようと思ったけれど、あえて別の角度から多様な探究を見つめ直そうと思い、この本に挑戦。


Jay MacTighe, Judy Wills, M.D「Upgrade Yout Teaching Understanding by Design Meets Neurosience」

知識のつくり方で参考になる本だからと、先生仲間のりえこさんに紹介にされた本。しかも英語だし! ご多分に漏れず、夏で積ん読になっていたので、いい機会だから1章ずつ読み解いていくことにしました。今年出版されたばかりの、「逆さまデザイン+脳科学」の本です。今の僕の興味にばっちり重なり、数学者の時間の探究ユニット「算数アドベンチャー」授業には、逆さまデザインを使ってじっくりと授業計画をしてみます。


と、グーグル翻訳を使いながらも読み始めたはいいけれど、おもしろすぎてついつい関連の本も読み始めてしまい、なかなか進まず。第1章は脳科学に基づいた「脳にとって最良の学習方法」。脳みそ言葉が難しいので、すんなり読めるガイド本を別にさがすことにしました。

脳科学者の池谷裕二さんがなんともわかりやすい! 

これはまさに僕にために書かれたビジュアル脳のしくみ本。イラストや写真がいっぱいでこういうの大好き! 理科・生物の復習かな、と思って手に取ったけどぜんぜん当時と変わっていて、今はこんなに脳のことがわかってきたんだ〜と素直に感動。あっさり併せて読めました。


さて、この冬、算数アドベンチャーのはじまりです。

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