さて、今回は2章。「一人ひとりをいかす教え方評価の概要」をばばーんと解説しているところです。
評価の段階には、「診断的評価(事前)」「形成的評価(学習中)」「総括的評価(学習のまとめで)」があります。その種類としては、クラス全体に挙手をしたり、親指で理解チェックなどの「インフォーマルな評価」や、事前アンケートやレディネステストなどの「フォーマルな評価」があります。ふむふむと復習です。
アセスメント of インストラクション:指導した結果の評価(総括的評価)
アセスメント for インストラクション:指導のための評価(形成的評価)
アセスメント as インストラクション:指導としての評価(自己評価)
P35を参考に
勉強不足もあって学校ではほとんどきくことがなかった、この「アセスメント as 〜」の話がでてきました。以前、リエコ先輩から英語を教わっていたときに、課題テキストとして読んだことがありました。
「Assessment as Learning Using classroom assessment to maximize student learning 」by Earl,L
この本、すごいよかった。ここで自己評価、メタ認知を育てるってことがとても納得できたんだ! 読むの大変だったけどさ…。
そもそも評価とはなんのためにするのでしょうか? 「それは成績を出すため!テストのため!」 はい、そんなあなたは「アセスメントofインストラクション」です。評価のための評価の人です。かなり残念。テストではもう手遅れです。
「いやいや、学習者の学習をサポートするためのものでしょう」 そんなあなたは「カンファランス・アプローチ」の先生ね。たぶん笑。集団をまとまりとしてとらえず、一人ひとりにどう支援していくのか、その狭間で試行錯誤している人でしょう。良心あり悩める教師です。
「いや、評価とはすべては自分で判断できることだね」と、遠い目をしながら仙人のように語るそこのあなた。わかってらっしゃる! 結局は、学習を終えて、師の元を離れ、一人で学び続けられるためには、自分で自分の学びをメタ認知できることが必要です。
こういう話はとくに大事だよなぁと思います。えてして「格安・お手頃テスト三昧!評価ランチセットいまならコピペ通知表付き」に陥ってしまっています。
テストの採点って、なんで先生がすぐに回収してしまうんだろう? 小さなことですが、教室ではプリントやテストしたら、まずは自分でできているか自己評価するように声かけしています。まずは、できているかどうかはやってみた自分が一番しりたいじゃん。自分でその場で○つけてから、提出してもらい、イガせんチェックすることにしています。その場で正答も確認できるので、次の時間に何をやるといいのかの足場づくりとなってるなと思います。思ってるだけかもしれないけど。
評価計画をつくるときの質問
評価計画をつくるにあたって、この質問は今後、役に立つじゃないでしょうか? P36〜からの11個の質問を、自分なりにまとめ直してみました。今後、授業づくりをするときの確認で使っていこうと思います。
事前に
① この単元で、生徒が学ぶべき、学習目標(知識・理解・スキル)とは? その中で、もっとも大切な学習目標は?
② この単元で、事前に必要な必要な基礎・基本と、ここで学ぶ知識・理解・スキルはどのぐらい身についているのか? その評価方法とは?
③ 診断的評価からわかったことを、どう解釈して活かしていけるか? 一人ひとりをより伸ばしていくためにどう評価情報をいかせるか?
学習中に・学習のまとめに
P36〜 の11の質問を参考に、まとめなおしてみました
④ 今日の授業で、どれが最も大切な学習目標か? それが達成できたかを見極める方法は?
⑤ 一人ひとりの学習の進捗状況をどう記録するか?
⑥ 一人ひとりをいかす学び方を生徒がよりよく理解し、自分の学びの責任を持てるようにするには、どう評価したら助けとなるか?