『ようこそ、一人ひとりをいかす教室へ』6章 1人ひとりをいかすクラス作り

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1人ひとりをいかす具体的な実践がみえてきました。

ふと思うと、2学期に取り組んでみた「わり算」の授業は、1人ひとりのスキルをいかす授業となっていたんだとわかりました。★今は、こういう授業はしないなぁ。計算習熟ドリル消化型の授業におつきあいになってしまいがちだからねぇ。

テキストをホップ(4問)、ステップ(8問)、ジャンプ(4問を自学ノートに)に分けて、まずは全体像をカバーできるようにホップを全て終わらせる。この単元では10コマを計画してました。

スキルの習熟に時間のかかる子もいるので、ホップだけは全員クリア。あとのステップ・ジャンプコースは各自の進度におまかせ。

 

全てのコースが終わっちゃった子は、イガせんから挑戦状「イガもん」で、すらすらとけない問題にチャレンジ。

様子をみていると、みんな熱中してたなぁ。この授業がどうして1人ひとりをいかしているのか6章のP107にある授業の視点「何を、どう、なぜ」で振り返ってみます。

「何をいかす?」では、オイラは子ども達にわり算の筆算をムダな思考体力を使わないで解けるようになってほしいと思っています。ここまでは、ノートにわり算の意味や説明をタイル図や筆算形式にそってつくってきました。いよいよ、習熟のときです。

「どういかす?」では、1人ひとり持っているレディネスの違い(すでにスラスラできる子もいるので)をいかしたい。そこで、お互いに聞き合える学習環境を使って、より一層、安心した感情で望めるようにしたかった。結果、子ども達は自分で自己評価をして、そのノートをイガせんチェックとしました。進度の把握と本当にできているかのみとどけをするためでした。

「なぜいかす?」では、学習の進度にふたをしないことで、より学習者は動機付けやすくなります。さらには、基礎的なスキルが必要な子と、さらにその基本的スキルを使って発展的に数学的に思考する、つまりスラスラ解けない問題に挑戦できる、そんな二つの場を担保したかったからです。

単元内自由進度の授業かもしれませんが、オイラはかなり構成的だったんだと、振り返ってみて思う。でも、このパターンは3学期は少しずつ崩していけるといいなと思っています。それはやっぱり、今回の子ども達の様子をみて形成的に判断したいからです。うむ。おもしろそうだ。

なるほどね。あらためて、この「なにを、どう、なぜ」で振り返ってみると、オイラがどうしてこういう授業をねりねりしたのか、整理される点がわかりました。

一方、まだ学習履歴を上手につかいきれていないな。前回のわり算単元の情報をいかしきれていないところがあるとも分かりました。

この何を、どのように、なぜは、前章にあった教師、生徒、教材の三角形に相当すると思うのです。何をは教材、どのようには生徒を、なぜは教師のもつ哲学に由来するかと。

6章で紹介されている教師の共通点にオイラはどれだけ近づけているのかな?そんなことを思うのです。

“①生徒達を一生懸命に学ぶ事へと誘い、生徒達の学びの旅の過程をサポートし続ける学習環境を作り出し、維持。

②生徒が理解することを中心に据えた明快に示された学習目標をベースをもとに、生徒達を引きつけるカリキュラム。

③明示された学習目標と同調し、かつ目標に越えて生徒達を成長させるのに役立つ教師の生徒理解を可能にする継続的におこなわれる評価。

④生徒達のニーズと内容をカバーすることの両方を抑えた指導計画。

P105より”

自分の実践をふりかえる、もしくは授業づくりのツールを手に入れた感じの章でした。ご一読あれ!

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