「ようこそ、一人ひとりをいかす教室へ」8章 1人ひとりをいかすもっと多様な教え方

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こういった本は事前に知識がないとわかりにくいのかな。読んでいてなかなか頭に入ってこない、というか、海外の実践例といのもあるのか、イメージが湧きづらい実践例でした。

これは実際にその授業を観てみないとその場に流れている空気感とか、それぞれの生徒がどう自分の学びにコミットしているのか、教師はカリキュラムとの照らし合わせながら本当にカンファランスをどこまで追求していくのか、見えてこないなぁと思いました。今のオイラの既有知識の限界っす。体力の限界っす。読書だけでは解決できないとこも分かってきました。

 

こういった一人ひとりをいかす教室づくりを続けていくと、形成的にサポートするのはアタリマヘになってくるんだろうな。そうすると、形成的評価のその先にあるのは、「まあ、今回できなくても、次にまた支援すればなんとかなりそうだよな」という、安易な先延ばしへの懸念がでてきそう。そういう誘惑に弱いので、そういうとこ、どうやってクリアしているのか知りたくなりました。

実際にこういった一人ひとりをいかす実践例での配慮事項やつくり方が見えてきて、目を引きがちなダイナミックな実践が、実は緻密な計画と積み重ねの上に、ヘコタレナイで積み重ねていっていることがわかり、すごく共感でした。

具体的な実践例として
・学習センターや興味センター
・多様な入り口
・段階的活動
・ビーイングみたいな契約
・理解することへの分析力、生活への活用の実践力、創意に富んだ創造力といった三つの能力
・グループワーク
・選択のための掲示板
・ブッククラブ
・ジグソー学習など。

この中でもいくつか試したこともあるけど、そこで一人ひとりにフォーカスされたどんな願いや計画を立てているかによって、学習者のもつその成果は全然異なるよなあ。年次研修で受けたジグソーなんて体験はしたけど、一人ひとりをいかされた経験とはならなったし。

「段階的活動」のつくり方はとても参考になります。

⑴知識、概念やスキルといった学習目標の設定。
⑵レディネスや興味関心、学習履歴や才能から生徒を知ること。
⑶おもしろくて、複雑でスキルを使う活動の設定。
⑷活動の複雑さを段階図にして示す。
⑸イコライザー(音響設備のツマミを模した基準表)ツールを使って、多様な生徒向けのバージョンづくり。★このイコライザー使いたい!
⑹生徒のレディネスに活動をマッチさせる。

これこそ本文を読んで具体的な事例をじんわりと想像しながらむふふとなって欲しいとこです。

この段階的活動をもとにして計画づくりをしていこうと思いました。

さて、いよいよこの本も終わりが見えてきました。

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