学級づくり

学習サークルLAFT in 仙川スタートします

学びの場をは再会と思います。100回を越えていたLAFT(Learning Association of Facilitative Teachers)も1年以上お休みが続いていました。いよいよここで授業づくりにコミットしたいな。

興味のある方、一緒に学び合い、考え合いませんか?

教師の学習サークルは、なかなか継続が難しいものですね。多忙の中で、さらにプラスアルファで学び続ける。ありまえっちゃぁ、あたりまえなんですが、しんどいときも多くあります。また、サークル内だけでは、なかなか深まっていかないことも!? 僕は、これまでずっと1回性の学びでは意味がないなぁと思い、継続した学習チームが必要だと思っていました。そういう思いでLAFTを続けてきました。けどそれだけではやっぱり足りなくて、

・人が成長するには、試行錯誤する一定の長さの時間軸が必要でした。

・学びが深まっていくには専門性や良質なインプットが必要でした。

・学んだことを、とりあえず少しでも形にしていくアウトプットも必要でした。

ようやく欠けていたピースがそろった気がします。まだ、気だけかも知れないけどね。。。

そこで、今月10月から、毎月1回ずつの5回を1シーズンとした学びの場を京王線仙川駅にてスタートします。できれば、少人数にして、対話が深まる場にしたいと思っていましたが、すでに20人近いメンバーの希望があります。どうするか、また考えます。

「お気楽いつものメンバー」ではなく、多様性を担保する意味でもいろんなジャンルやいろんな経験層の方たちとも、継続して学び合ったり、考え合ったりできるといいな、と思っています。

今回、最初のテーマにしたのは「教育のエビデンスを活かす」です。学習にどのようなことが効果が高いのか、なんとなくわかっているけれど授業にまで活かすことができていない現状があるんじゃないかなぁと。そこを、ガッツリと教育エビデンスをむしゃぶりついて、教育エビデンスを最大限に利用した授業実践をしよう!という教育エビデンスの半年です。

そこで、専門性を磨くためにもテーマ本を決めました。今回はハッティ著『学習の可視化を授業にいかす』です。8年ほど前、まだ未邦訳だったため、しかたなしに洋書で同僚とブッククラブをしましたが、いまいち理解が進まなかった本。ありがたいことに邦訳されてます。

ここには、何が学力に効果的なのかエビデンスの面から明らかにされています。例えば、学習に効果が高いことには、「学習者の自己評価をいれること」「カンファランス(相談・介入)指導すること」「信頼される教師であること」「形成的評価すること」などが挙げられています。

これらを自分の教育理念に照らし合わせて授業をみたとき、今よりも、もっとよりよい形で授業を授業知識、授業技術面からサポートしてくれるはずです。そして、ちゃんと実践に活かしたからこそ、エビデンスの効果あるなし、意味のあるなしを、いい意味で批判的に受け止めていけるとよいです。

一人ではなかなか読み解くことが難しい本を、メンバーと交流しながら、授業実践に継続しておりまぜながら、半年間、読みながら考えてやってみると試行錯誤してみること。しかもこれを無料で!やってみようという試みです。すでに、他の県からとのコラボの話もあります。

一人では読みがなかなか深まらない教育専門書をかたっぱしからやっつけて、今の興味に沿って学びの場を作っていこうと思っています。おもしろくなるぞー!というか、おもしろく一緒にしませんか?

というお誘いです。今回は、コアメンバーの若干名を募集しています。LAFTでは、コアメンバーを中心に進めていきます。コアというだけに、コアな体験をコアにできると思います。けど、大変です。その見返りは、ゆるりと半年すごすよりは、あるんじゃないかなぁ。

また、今回、がんがん実践は今は難しいけど、一緒に本を読んで考えて、学びの場に参加してみたい、飲み会だけは参加したいぞ、というオブザーバー参加にも詳細に興味がありましたらご連絡ください。日程や内容の詳細と簡単なアンケートを送ります。

現在、ハッティ著『学習の可視化を授業にいかす』は8冊ほど、アマゾンに在庫があります。LAFT参加希望の方は、本が売り切れる前に手に入れておいてください。そうじゃない人は、買わないでね笑。

一人ひとりをいかす算数授業 その①

算数は、単元内自由進度はやめました。

僕の未熟さもあり、子どもたちにとっては算数はスピードレースとなりがちだったので。今では鬼の形相で「算数にスピードはいらぬ!」と優しく訴えています。

進む子はどんどん先にいって、満面の笑みを浮かべて、算数大好きとなっていく。一方、学習方略を持たない子にとっては、なんだかいつも遅れをとり、置いて行かれている感じがどこかに残ってしまう。先生や友だちもサポートしてくれるんだけど、まだまだ自信が足りない。

そもそも、やるべき課題がズラーッとならんでいる単元表を渡されるのも、なんだか気持ち悪いものです。すでに学びにエンジンがかかっている子にとっては、単元計画表などの見通しはやる気に変わる強力ツール。けれども、まだ自分の学びの責任にコミットできない子にとっては、かなり苦しい。フルマラソン42.195㎞にいきなり挑戦させられるようで、不安が先行してしまう。

これを支える安心感のクラスの関係性や学習内容や課題の調整、そこでの試行錯誤の時間こそが大切だといわれれば、そうなのかもしれない。けれども、ぼくはどこか他の道はないかと模索してみました。

一人ひとりの理解度にそった授業を「継続して」できないかな?

そう思って、4年わり算の習熟では、一人ひとりの意欲もそうだけど、安心してやれること、その子に応じた課題があるといい。習熟の早い子も、普通の子も、時間のかかる子もだれもが「うーん」と頭をひねってシナプス爆発フィーバーしていてほしい。

これまで、『一人ひとり〜』関連本をいくつか読んできたけど、日本の教育実践で継続して取り組めるイメージがわかなかった。なら、つくるしかないかな。このおいドンが!と思い、一人ひとりに焦点を合わせた授業づくりをはじめてみました。

しばらく、そのことについて考えたことややったこと、効果があったことや効果がなかったことなど、記録していこうと思います。

二重跳びはもう古いぜ。これからは組み合わせ技だぜ

中高の先生とギネス世界記録保持者での縄跳びプロパフォーマーのSADAさんと一緒に、運動会の表現に向けて「リズム縄跳び」をつくっています。

SADAさんにはすでに、4回も来てもらい八の字跳びのマニアックなコツとか色々教わっています。個人的に僕は「おしり跳び」と「にゃんこスターストップ」が好きです。

縄跳びの技というと、ついつい高度な二重跳びとかハヤブサとか。そうじゃなくて、リズムを変えてとんだり、グーチョキパーしてとんだり、ちょきちょきとびして、まるで歩いているようにみせて跳んだり。簡単な技でも、組み合わせることで、とても楽しくなります。

縄を頭の上で振り回したり、ヌンチャクにするだけでも技にみえるし。腕にぐるぐる巻き付けて縄を止める技や目の前でバッテンにしてとめるのもカッコイイ。高度な技よりも簡単な技の組み合わせって、縄の可能性をものすごく引き出してくれ、どんな子にも届く。

さらに、縄3本の三角形で三人同時にで跳んだり出たり、1列を順にターナーが飛ばせる技のトラベラーをしたり、もうこうなると、縄跳びというよりは、課題解決型のアクティビティ。

子どもたちもノリノリで、それにこの間の合宿で踊ったダンスも織り交ぜて、すんごいのができる(予定)。

二重跳びなんてふるいぜ。今は、チョキチョキ歩き跳び(顔を横向いて笑顔で)からのにゃんこスターストップだぜ。

ということで、組み合わせ技縄跳びシートを共有しときます。この冬にぜひ、チャレンジしてみてください。

週末の宿題は「遊び」にしました

週末の宿題を変えてみました。これまでの上履き洗い(昭和みたいにしぶい!けど保護者には感謝されます)に加え、「スクリーンタイム」を減らして、遊ぼうです。


やっぱり、子どもの頃はとことん遊んで、はげしく遊んで身体面、はげしく人とぶつかりあう社会性、はげしくいたずら考える思考面、激しく怒られるにもかかわらずやってしまう意欲面などなど、遊びには学びに欠かせない、いや、それ以上の気持ちの発憤と楽しさと成長が埋め込まれています。だから、遊ぶにもはげしく遊んでほしいのです。いや、はげしくなくてもいいけど。


子どもたちのふりかえりをのぞいてみると、一番、楽しそうなのは家族でボードゲームをしたり、カードゲームをしたり、スポーツなどやったり、一緒に遊んで、会話が増えること。あぁ、オイラが子どもの頃は家族や親族で花札をやって、世の中のせちがらさを知ったもんでした。それもまたなんか楽しかったし。


ふりかえりには、やったこと気づきを書くようにして、そこに保護者の方からもコメントをもらっています。こまめに書いてくれるので、本当にありがたい。僕も、子どもたちにも励みになります。


小学校段階でのスクリーンタイムを短くする約束事は、なかなかハードな家族相談会議のようです。「イガせんのせいで、YouTube時間がいっきに30分にされたー!」って子もいれば(あら、ごめんなさいねー。しめしめと口にだして言っています。)、「スクリーンタイム減って楽しくなった」って子もいます。ここ2週間の様子をみていると、すごく休み明けのスタートもいいかんじでした。


もちろん、なかにはうっかり勉強しすぎてしまい、学校でたっぷり遊びをやりなおしている子もいます。それもまたよし。

しばらくは続けてみようと思います。

こんなプリントを配布して、自学ノートのバッチリメニューに貼ってくるようにしています。


ちなみに、宿題なしで遊びや他のことを選んで取り組む宿題選択制についてこの本に詳しいです。

夜9時以降のスクリーンタイム0キャンペーン実施中

2学期もはじまり、3週間がすぎました。せっかく、ブログを新しくたちあげたのに、授業と学校がおもしろくて、なかなかここまでエネルギーが回らず。気が向いてきたので、また勝手にせっせと始めていこうと思います。


最近は、僕も子どもたちと「スクリーンタイムを少なくする」取り組みをしています。プログラミング教育について、いろいろ考え、準備しているところで、「はてはて? 果たして本当に、小学校のこの発達段階に必要なことなのか?」と疑問がむくむくわいてきます。経済界や社会からの要請だからといって、「いえっさー、了解した!」とはなかなか思えません。


僕がアクセスできる文献を当たる限りでは、まだはっきりしないけれども、画面を通して学ぶことは幼少期の脳の発達には良好ではなさそう。海外のブログでは、とくに健康被害が多く指摘されています。怪しいというのならば、とことん調べるしかないと、今は子どもの発達について調べているところです。


僕はもう、いいおっさんなので、すでに脳みそも硬直化しはじめているかもしれないし、今後、飛躍的に成長することは限りなくすくなさそうなので、スマホに人生を捧げるのもいいかもしれません。なんて諦めないようにしようと思います。脳には可塑性があるから!まだそのわずかな可能性にかけて!


その経過途中もあり、僕自身もスクリーンタイムを減らす取り組みをしています。手始めに、「夜九時以降のTV、PC、スマホ、タブレットなどのスクリーンタイムを0分にする」です。iPhoneにはその設定があるので、目覚まし以外のほとんどのアプリが暗くなって使えない状態に設定しました。まぁ、パスワードを入れ直したり一手間すると使えるんだけど。


バスケやラグビーのワールドカップで夜九時過ぎることもあったけど、ここで2週間の調子はとてもいいです。というか、いいことしかありませんでした。

生活にメリハリがでてきて、本当に観たい動画や調べたいこと、書きたいことは時間をうまく管理してやるようになりました(気がする)。なによりも、ものごとをじっくりと考えるようになった(気がする)。人との会話が一気に増えた(気がする)。そして、人類の英知である古典的小説なんか読むようになりました(これは確か)。そして、スクリーンからのブルーライトカットのため、夜は早くぐっすり寝てしまい、休日だというのに、朝は5時前に起きてしまう。もう、早起きおじいちゃん無敵状態! 


あの頃、夜にスクリーンに目を縛り付けられていた自分を思うと、なんともまぁおそろし。やってみないとなかなか気づけないものです。
とうことで、今夜も本を手に秋をしっぽりと味わいます。

概念メガネで世界を見よう

『一人ひとりをいかす評価』を読み始めたら、「知識・理解・スキル」という意味がわからなくて、ここ1週間ずっと「うーん」状態。

学習ユニット(単元:海外は日本のように2週間程度の単元学習ではなく6週間と基本的に長い)をつくるときに「知識・理解・スキル」といった学習の視点があります。ここでいう「知識」とは歴史の年号を暗記したり、円や二等辺三角形の定義の意味を知ったりする事実的知識のこと。「スキル」といったときには、実験の精緻な実行スキルや、数学的思考といった学び方などの思考スキルも入る。

ではここでいう「理解」とは? これまでの日本の教育事情でいえば、知識、技能、表現、思考、態度でいえば、態度面がぬけている。今で言えば、学びに向かう人間性でしょうか。態度が理解ではないことはあきらか。色々読み進めたり、『一人ひとりをいかす教え方』を引っ張り出しては再読してみると、どうもこれは概念のことをいっているらしい。

概念。これまでの学校現場であまり聞き慣れない言葉だと思う。以前から、概念という教育用語は知っていたけど、授業その中ではストンと自分の中に落ちていませんでした。ここはいい機会だと思い、あらためて概念について学習をしてみました。おととい、久々にリエコ先輩と話をしたとき、この本(以前からの積ん読本)を読めばと改めて進められた。国際バカロレアに関連する情報は、ほんとよく練られているなあ。

すると、概念にもいろいろ種類があって、ミクロ概念とマクロ概念との二つありました。

続きを読む

いよいよ夏休み

今日は午後からの出勤。会議が二つあって、終わってみると6時がすぎてました。

無事、プログラミング教育の提案も終わり、ほっとするのもつかの間、教室の水槽を掃除して、畑を見に行きました。

毎年、夏になると「さてどうするものか?」となるのが、教室で飼っている生き物のこと。

同僚のさいとうさんが、夏休みの間、ウーパールーパーの面倒をみてくれると言ってくれます。ありがたい。持つべきものは、心広い同僚。

にょろりと長いウーパーとルーパー(仮称)

餌やりは、自動えさやり機もあるので、ほっといても結構平気。先週の3泊4日の合宿中からの1週間は、機械が故障。けど、ウーパーたち餌食べなくてもピンピンしてました。でかくなると、HPが高いのだ。

続きを読む