「君たちの可能性は無限大」は励ましにならない!という子どもから指摘

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算数の「割合」授業のこと。子どもたちの実態から円グラフをつくる学習をしようと考えた。

事前アンケートに「君たちの可能性は無限大だ」と書いて、子どもたちの一人ひとりに将来の夢をきいた。

一覧表にして、項目ごとにまとめる作業をしてみると、子どもたちの傾向が分かっておもしろかった。

まずは、医療関係が多いこと。そして、動物関連の仕事が同じくらい多い。小学生代表的な今流行のYouTuberみたいなのはなかった。

ミュージカル女優、JR運転士、動物保護、海洋学研究者、小説家、どれも夢があっていいなと思う。「イガせんの子どもの頃の夢は?」と聞かれたので、マンガ家だったのを思い出した。

1人の子が真面目な顔をして「イガせん、子どもの可能性は無限大っていってたけど、それはみんなの可能性は限りなく0に近いことだよ」と話しかけてきた。

チョット何いっているのかわからない。

スルーしていたら、次の日、書面にして説得してきた。

どういうことだろうか。

僕は「君たちの可能性は無限大、将来なりたい職業を〜」とアンケート設問に書いた。この「可能性」という言葉を「確率」におきかえて考えてみると

職業の選択肢が、X個ある場合。

X個ある選択肢の中から1つを選ぶ確率は、

1/X (エックス分の1)

Xが∞のとき

1/∞ (無限大分の1)

これはつまり1をできる限り∞でわけていくので、限りなく0に近い。

1/∞ = 0 (無限大分の1は、0)

つまり、君たちの可能性は「カギリナク0」デス!

ということだそうだ。

へりくつは大歓迎だ。おかわりしたいほどだ。こういう子が育ってくれて面白いなと思う。

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