寝る前に本を読んでいる。秋夜のお供はカヌーイスト野田知佑だ。
学生時代から細々と読みながら、そのバンカラさとナチュラリストとしての穏やかな視点が好きだった。
時代や社会にしばられず、自由であること。そして、遊ぶことを追求しつづけた僕にとってはあこがれの大人だ。
野田さん追悼のメモリアルブックを偶然、手に取った。寝る前にパラパラめくると、川下りの写真とあわせて、野田さんの文体がしみわたってくる。
あぁ、こんな旅、やりたいなぁ。
自由で、遊ぶこと、大事にできる大人になりたいなぁ。
本を読んでいると、日々のあわただしさから解放されて、のんびりいこうぜ、そんな気持ちになれる。
あの何物でもなかったころの学生時代の自分にもどったちょっとせつない気持ちにもなれる。
本を読みながら、寝る前に世界の川、日本の古きよき川を旅している。もちろんそこにはカヌー犬ガクもいっしょ。
気がつくとうっかり本を落としてそのまま寝に入ってしまう。とても至福の時間。
野田さんと再会して、ほんとうに自由で、本気で遊ぶ、そんな時間をすごしたいと思った。
ファルトボートほしいぞ〜!
