昨日、社会人バスケットボールチームとして20周年を迎えた。この節目の日には、現在のメンバーはもちろん、創設当初の仲間たちも駆けつけてくれた。ささやかながら、温かく素敵な会であった。
特に感慨深かったのは、創設当初から僕を含めた5人が、今なおコアメンバーとしてチームに参加し続けていることである。「バスケをやりたいね」と同期の仲間たちと声をかけあったのが始まりだった。振り返ってみれば、この20年間、毎週末欠かさず練習を続けてきた。その回数は優に1000回を超える。
仮に1回3時間の練習とすれば、部活動に費やした中高時代とほとんど変わらない時間を、このチームで過ごしていることになる。
まだチームが若い頃は、夏や冬の合宿で朝トレや夜トレまでをこなしていた時期もあった。海外赴任した仲間を訪ね、マレーシアで国際交流バスケを楽しんだこともある。夢が叶い、仲間とロサンゼルスでNBA観戦をしたことも忘れられない思い出だ。仲間の結婚式を祝ったり、チーム内から幾組ものカップルが誕生したこともあった。最近では、恒例のビアガーデンや忘年会、そして何よりも大会後の「プレイタイムは30分、反省会は5時間」が楽しみの一つとなっている。
自分自身、昔から協調性がなく、人と何かを一緒にするのが苦手だった。一つのことを継続することも得意ではなかった。しかし振り返ると、この20年、チームの中心としてここまでやってこられたことに驚く。ただし、これは決して一人の力ではなく、仲間がいてくれたからこその成果である。
バスケが好きで、バスケをやりたい人はたくさんいると思う。でも、毎週末10人以上のメンバーを集め続けることは簡単ではない。過去には3対3の練習しかできない辛い時期もあったが、その冬の時代を乗り越え、今では安定して3チームで交流戦ができるほどメンバーが集まるようになった。
うちのチームのモットーは「楽しく、マナー良く、平等に」である。最近は勝ちにこだわりすぎる場面も見受けられるが、毎週末を気持ちよく楽しむことを大切にしたい。ここ数年はピック&ロールを中心に、2対2や3対3、5対5のチームオフェンスを磨いている。来年度はホーンズセットに挑戦するのも面白いかもしれない。まだまだ成長の余地があることに楽しみしかない。
週末のバスケのおかげで、どんな嫌なことがあっても、すっきりとストレスを解消できる。本当にメンタルが爆上がりだ。教師という仕事柄、日常では自分をコントロールする場面が多いが、週末は全力でプレイし、ときには激しい言い合いもある。それでも、同じ目標を持つ仲間とぶつかり合えることは本当にありがたい。試合ではまた同じチームメイトとして力を合わせられる。この関係性が心地よい。
シニアリーグでは今年も決して楽なシーズンではなかった。年度初めには7連敗を喫し、なかなかリーグ戦で勝つことができなかった。しかし、毎月の大会でコツコツとポイントを稼ぎ、ついに優勝決定戦まで進出した。そして、最後には連勝を重ね、年間リーグ優勝を果たした。これで3年連続のS2リーグ優勝3連覇である。この結果にはほっとすると同時に、やり遂げた充実感がある。
40歳を超え、シニアリーグで本気でバスケを続けている自分に驚くこともある。しかし、これが自分の生活の一部となっている。10月からは日本のバスケットボールリーグが開幕し、週末の試合観戦も加わる。忙しい日々は続くが、それもまた充実感の一つである。
バスケを続けてきたおかげで体力は充実している。そして、バスケを続けるために日々のトレーニングも欠かしていない。ほんと、月曜日は疲れをひきずっているけど、今日もトレーニングへ行ってきた。その相乗効果で、ますますバスケへの熱が高まっている。
20周年の会では、過去の動画やプレイ映像を振り返りながら、一人ひとりがスピーチを行った。涙ぐむ場面もあり、普段は語られないそれぞれの思いが溢れていた。本当に素晴らしい仲間と巡り会えたと感じる。
人生を振り返ると、社会人になってからの道のりはバスケと共にあった。そして、その道を共に歩んでくれた同期の仲間たちに心から感謝している。60歳を超えてもバスケを続けることが目標である。
みんな、バスケしようぜ。