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生命とは何か? マンガ『火の鳥』展へみんなで行こう!手塚治虫と福岡伸一の生命観に迫る(全2回)
日本のマンガ史上最高傑作の一つ、手塚治虫の『火の鳥』。なんとその展覧会が来年3月に開催されます。
僕は小学生の頃に初めて『火の鳥』を読み、中学、高校、大学、そして社会人と、人生の節目ごとに繰り返し読み返してきました。この作品には、永遠の命を求めて葛藤する人間の姿がありのままに描かれています。僕にとって手塚治虫作品は欠かせない存在であり、『火の鳥』のテーマである「生命」がどのように表現されるのか、今から楽しみで仕方ありません。

手塚治虫『火の鳥』2巻より ★ちなみに僕はロビタをこよなく愛しています!
今回、展覧会をさらに魅力的にしてくれるのが、福岡伸一さんの解説です。超贅沢! 福岡ハカセは生命を「動的平衡」として捉え、その本質を深く語っています。著書『新版 動的平衡』では、「生命は機械ではなく、動的平衡」というメッセージが繰り返し語られています。
「つまり、生命とは機械ではない。そこには、機械とは全く違う。ダイナミズムがある。生命の持つ柔らかさ、可変性、そして全体としてのバランスを保つの、それを私は動的平衡と呼びたいのである。」(『新版 動的平衡』 P.261)
生命は時間の流れとともに変化し、エントロピー増大の法則に抗いながらも、それを受け入れ、再構築し続けるシステムであると福岡ハカセは語ります。このような「流れ」そのものが生命の本質だという視点が、手塚治虫が描いた『火の鳥』の世界観とどのように交差するのか楽しみなところです。
個々の生命がエゴイスティックでありながら、全体としては利他的なシステムであるという視点は、僕たちが「生きる」ことの意味を問い直すきっかけになるのではないでしょうか。はたして火の鳥とは生命を解き明かすシンボルとなりうるのでしょうか。このあたりを考えるのは楽しみでしかありません。
今回、LAFTの新企画としてマンガ『火の鳥』と『動的平衡』を読み比べ、実際に展覧会でその生命観がどのように描かれているのかを語り合う中動態的な場を設けます。この対話を通じて、「生命とは何か」「生きるとはどういうことか」を一緒に考えてみませんか?
オンライン参加はありませんので、ぜひ現地でご参加ください。
第1回:ブッククラブ「生命について語り合おう」
日時:1月19日(日)9:00〜13:00 場所:桐朋小学校
第2回:『火の鳥』展見学と懇親会
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000047885.html
日時:3月8日(土)15:00〜 場所:東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階) ※見学後、六本木で懇親会を予定しています。
参加費:どちらも無料 ※ただし、以下は各自でご負担ください:課題図書の購入費、『火の鳥』展の入館料、懇親会の飲食代
参加資格:課題図書を事前に読んだ教育関係者ならどなたでも参加可能です。
定員:コアメンバー12名(今回はオブザーバー参加はありません)
課題図書(必読書):手塚治虫『火の鳥』全14巻、福岡伸一『新版 動的平衡』 どれもおもしろいので冬休みの宿題にしてください。
参考図書(読める方はぜひ):福岡伸一『動的平衡2』『動的平衡3』ほか
内容
手塚治虫が描いた永遠の命を持つ『火の鳥』と、それに翻弄される生命の物語。そして、福岡伸一の『動的平衡』が語る、生命とは何か。これらを通して、「生命とは何か」「生きるとはどういうことか」を考え合います。学校現場において生命をどう捉え、どう教えるべきか、対話を通じて探求するのがLAFTの学びの場です。
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