表に出てこない沖縄

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上間陽子さんの話を聞いた。沖縄の少女たちが抱える性被害の実情と教育の話。涙ぐみながら話す姿と時折見せる、行政への怒りのキーワードに心打たれた。

内地で生活していると、沖縄の綺麗なところしかみえてこない。その表になかなか出てこない悲しい話は知らないことばかりだった。

重いテーマだけに、後味はずっと心が重かった。事前に、沖縄の先生たちからは「上間さんの話は大事、ずっしりと重い」と聞かされていたが、まさにそのとおりだった。

あまりにも衝撃をうけ、そういう支援をしている仕事と今の自分を比べてしまう。果たして自分は今の仕事をライフワークとして本当に良いのだろうか、私学である一定層の子どもたちと関わることにどう向き合っているのか、何か突きつけられるような気がした。

もちろんどこで生活、仕事していようとも、どのような背景をもつ子どもたちであったとしても、様々な課題を抱えていることは変わらない。そして、私学ならではの彼らの挑戦やその難しさ、その成長や幸せに生きることを支援することは、重要な役割にちがいない。

どこに課題意識を設けるのか。様々ある中でも、上間さんがその問題に辿り着いたその物語ももう少し聞きたかった。改めて、著書を読んでみよう。

その後、またまた薦められた「ふーちゃんぷる」を食べ(こういうときは地元の人に言われるがままが正解でしかない)、あまりのおいしさに心を少し立て直せた。麩は鯉のエサにはもったいないことを反省した。

午後は僕の役割である「数学者の時間」の話も終え、居酒屋に流れ込む。やはり宴会最後は「カチャーシー!カチャーシー!」とみんなで立ち上がって沖縄民謡を愉快に踊った。憧れていた飲み会のシチュエーションだっただけに興奮した。

そして、夜はいつまでもしっぽりと泡盛飲みながら、沖縄の研修のこと、学びのこと、語り合えるいい夜だった。

さて、次は島へわたって、いよいよ夏休みの真ん中に突入。

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