好きなことを物語にしている

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

クラスに「スー女」がいる。スー女とは相撲好きな女子のこと。

『令和五年大相撲力士名鑑』を愛読し、夏場所の優勝は23歳の新小結・大の里だとか、照ノ富士が横綱だとか、推しは豊昇龍!と拍手でもりあがっている。そしてケガ休場の多い昨今の角界に憂いを示す。

番付表を眺めていると、クラスの男子からは「読めねー。四字熟語ばっかじゃん」と言われると、スラスラと音読してくれる笑。

僕の目には、どの力士もみんな同じにしか見えていない解像度だったが、いろいろ教わること(日々、問題集をつくってためされる)だんだんおもしろくなってきた。

一方で、株式投資に興味をしめている少年もいる。自学で今、おすすめの新NISAについて詳しく教えてくれるので、僕もちゃんと投資について考え始めているほどだ。

いずれにしても、子どもから教わることが多く、門下生になったつもりいろいろ教えを乞うとまるでそれに響くように子ども師匠達はさらに加速する。

これまおもしろいと思った。この興味関心を活かさない手はないと。今年は国語も担当できているので、そろそろじっくりと物語を書くことをはじめたところだ。

自学ノートのわくわくメニューには、それぞれの興味関心のあるマイテーマのピースを集めてきている。これまで1回、まとめの論文(レポート)をつくった。そこで、今度はそのマイテーマを使った物語をつくろうと考えた。

物語の主軸に相撲レスラーがでてきたり、株式投資の話だったり、拳法学の話だったり、ボールペンの歴史だったり、それぞれが自学で調べているテーマにそった物語を作り始めている。

僕はこれがおもしろくてしょうがない。以下に自分の好きを物語化するか。これまで作家の時間で「自由に」物語をつくったこともあったが、書くための制限を与えることでより自分の興味関心、好きを多角的に捉えられるのではないかと予想している。

子どもたちはこの時間が好きなようで、作家活動に夢中になっている。作家の時間のフレームを使って、教室は静かに書くスペースで、廊下のベンチで相談したい人は話しあう。

今日、さっそく作品を共有してもらい、みんなからフィードバックをもらえることを知ると次回はぜひ自分もやりたいとどんどん名乗り出てきた。

しばらく、好きなことについて書くことに夢中になっていこうと思う。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

最近のコメント

    コメントを残す

    *