算数の立体の体積を学習している。コアラのマーチの表面積を図るような問題を導入として考えていたけれど、子どもにとって「はかりたい」といった必要感をどうつくるか、思案していた。
chatGPTに相談してみた。
「あなたは教育のエキスパートです。生徒に興味の引くような算数授業の導入のポイントを挙げてください」
まずはこのプロンプトで、子どもの興味を引き出すような導入のセットアップを試みた。
すると、
・実生活との関連付け
・ゲームとパズルの活用
・視覚的な学習材料
・協力学習
・フィードバックと称賛
・差別化された指導
など、さもありなんといったものが挙げられていた。なるほどなるほど。
次に「6年生の算数の立体単元で、表面積について学習します。授業の導入に子どもに人気なお菓子の箱(六角柱)を使います。そのための問題文を10を考えてください」とchatGPTに投げてみた。
すると
・デザインコンテスト
・環境意識
・コスト削減
・ラッピングプロジェクト
・広告の計画
・再設計の提案
・材料の選択
・体積との比較
・最適なサイズの検討
・エコフレンドリーな包装
などのアイディアが具体的な投げかけと共に提案された。
環境意識:「このお菓子の箱をより環境に優しいものにするために、使用する材料を最小限に抑えるにはどうしたら良いですか?表面積を基に提案してください。」
これにピン!ときたので、その後、いくつかchatGPTに「環境意識」の問題について質問してみた。
そうこうするうちに、コアラのマーチの再生紙素材をよりエコな素材に変えてみるアイディアがひらめいた。
再生紙よりエコな素材、それはなんだろう?
しばらくネットで検索してみたら、「竹紙」を見つけた。生長もはやく、農薬も必要ないため、よりエコな素材のようで最近、話題となっているようだった。
https://ecodepa.jp/hpgen/HPB/entries/534.html
これをもとに、問題文を作成してみた。

今日は、子どもたちとコアラのマーチの表面積+のりしろを求め、おいしくコアラのマーチをいただいた。とことん追求する子は、のりしろの面積をぎりぎりまで少なく算出して攻めまくっていた。授業が終わっても、設計しなおして、計算して、また新しい数値をもってきた。こういう子、おもしろくて好き。
最近はこんな感じで、授業づくりの相談相手として、まずchatGPTに投げかけてみて、考えるヒントをもらったりしている。
でも、結局は自分で「どうしたいのか」「どんな授業をつくりたいのか」がないとchatGPTはただのツールでしかないなぁ。