卒業生が会いにきてくれた

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今日、昼休みに教室で子どもたちとラップ・バトルをして遊んでいたら(しょーもない遊びだが真面目にやっていた)、教室直通の放送でよばれた。どうも、卒業生が来校しているので会いたいということだった。

先生「んじゃ、おれ、会いにいってくるわ」

子ども「おれもいきたい」

子ども「私もいきたい」

先生「え!だって、まったく知らない人じゃん」

子ども「いいじゃんいいじゃん、卒業生でしょ、先輩じゃん」

先生「うーん。まぁ、一人で会いに行くよりは(話題の種にもなって)いいのかな」

子ども「やったー!」

子ども「いこういこう。他に行きたい人ー!?」

先生「こらこら、さそうな」

ということで、最初、2〜3人だったはずの子どもたちが、いつのまにか10人近くにふくれあがっていた。いつのまに「自己紹介」合唱をはじめながら、玄関に降りていった。

その卒業生(正確には卒業する前に転校してしまったので卒業生ではないが)は僕がこの学校にきてはじめて担任した子。夏にニューヨークへ転校していったが、ずっと気がかりになっていて、細々と連絡をとりあってきた子だ。

教室ではいつも読書をしていて、決して目立たない子だった。英語もからっきしといっていた。果たしてやっていけるのか。

その子は「アメリカにいったら自分の主張ができるようになりたい!」と、夏の宿泊学習の夜、夜のふりかえりで勇気をふりしぼって、思いの丈を語ってくれたことを思い出す。みんなでそのチャレンジを応援したことを覚えている。

久しぶりに会ったその子は、しっかりとたくましくなっていた。アメリカの教室の大変だったこと、日本食が食べたかったことなどなど、ガンガン主張する子に様変わりしていた。

環境ってすごい。

付いて来たいっていってたクラスの子たちは、多少、様子をみながらも「イガせん、はやく、せーの!って言ってよ」とせかすので、僕の合図で「ようこそ!日本へ!」みたいな勝手な歓迎をはじめた。

卒業生は、来年度、この子たちの先輩になることがわかった。ちょっとつながりができて嬉しそうだった。

うちの学校は先生がかわらずいつまでもいるので、たまに卒業生が遊びに来ている。学校に会いに来る、先生に会いに来る、そういう場所があるって子どもたちはうらやましいなぁと思う。僕が卒業した目黒区立烏森小学校はどうなっているのだろうか。

これからもいつでも戻ってきたいと思える学校、先生でありたいと思う。

月曜からバタバタでいそがしかった日だけに、ちょっと元気をもらえてよかった日だった。

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