子どもたちの生活の中では、トラブルはつきもの。学校がはじまり、1ヶ月もしてくると、授業以外においていろんなトラブルがはじまってくる。人と人がいっしょにいるからこそ、対立や葛藤がうまれる。
僕はいつもそれでいいとおもっている。これは次の関係へと変わっていくきっかけにしていきたい。
トラブルは正直いえば、ないままでいてほしいし、平和でいたい。でもトラブル0が平和だとは最近そういえなくなってきている。日々のトラブルをちゃんと自分たちの成長の糧とできるように、話し合って解決していけることこそが平和なのかもしれない。
もちろん、怪我をするような安全がおびやかされるトラブルは絶対になくさないといけない。
子ども同士の健全なトラブルから学ぶことは本当にたくさんのことがあるはず。だいじなことはこのトラブルから逃げないこと。
僕の尊敬するボスが生前「ピンチはチャンスだよ」と何度も言ってくれていた。僕が当時、担当してた生徒に殴られたその日でさえも。ピンチ過ぎるのにぃ。
でも、そうだとおもう。トラブルをていねいにほぐして聞いて、ときにホワイトボードにメモしてあげながら、ちゃんと話し合っていくと、少しずつ変わっていけることも知っている。
その渦中にいるときは苦しいし、逃げたくなる。これはみんなそう。自分を守ろうとしてしまうこともある。相手を責めたくなる気持ちもうまれてしまう。
そういうときは、そういう気持ちになりかけている自分を受け止めて、落ち着いて話をきくことからはじめる。それしかないと思う。相手の言い分をちゃんときく。何をおもっているのか。どうしたいのか。
これってしんどいといわれるとそうだけど、そのうち、ケロッとして「あのときあんなことあったね。あはは」と笑えるときがくると信じているし、たいていそうなってきたし、この先もそうなると思っている。
一人の子とじっくり相談した。この時間がとても大事だったとふりかえってみてそうおもう。ちゃんと受け止め、ここから何を成長していけるのか、ただただ聞いて、いっしょに考える。
子どもは純粋培養で育ってきた子よりも、たくましくいろんなトラブルをのりこえてきたほうが強い。だから僕だって強くもなれる。
ということで最近、ピンチだらけなので、チャンスだらけということ。
