対話には聴くことよりも先にもっと大事なことがある

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先日、職場の1学期実践報告会で司会をしているときのこと。「話をきいて、どなたか何か話したいことはありますか?」ときいてみると、先輩の先生から「この話に関係ないんだけど…」と前置きをしてから言われたことがありました。

「なんかイガキさんの質問の仕方がとてもいい」と、まさか司会進行の評価をもらいました。びっくり。

実践報告で、僕は報告者に何をきいていたかといえば、

「その考えに至ったのには、どんな体験とかがあるの?」(体験)

「その体験には、どんな気持ちがあったの?」(感情)

「何を大切にしているの?」(価値観)

この3つを意識してきいていました。まさか、自分のファシリテーションがほめられるとは思ってもみなかっただけに、素直に嬉しかった。

この3ヶ月間の僕の学びのテーマは「対話」でした。東京虎ノ門へ熊平さんのもとに通って「対話」についての企業研修を継続して受けてきました。それだけに、対話が一歩うまくガイドできるようになって嬉しいのです。

これまでの僕の教員人生は、自己中クソヤロウでした。人の話を聞いているときは、すぐに評価判断をしがち。そのおかげで、相手との関係の中で、相手の価値を認められずに、一緒に新しいアイディアを生み出すことができない自己クソ30代をすごしていました。でもそのクソのおかげで今回の研修につながることもできました。

対話の場では話をきく前にもっとすることがあるんです。いくら聴いてもその相手の意見を瞬時に評価判断してしまう自分がいることをまず認識しなければいけなかったんです。

つまり自分へのリフレクションがアマアマだったんです。自分の中に、どんな意見やどんな体験やどんな感情やどんな価値観があったのかが、そこを自分でわからなければ、瞬時にやってくる自分の評価判断に巻き込まれてしまっていました。

今では、だいぶすぐに評価判断をくださない自分になれるようになりました。でも気を抜くと、すぐにいい/わるい、すき/きらいが鎌首をもたげてきます。こればかりは日々の修行です。

相手の話を傾聴するには、まずは自分の中にある価値観に目を向けることからはじまります。僕はこのことを学ぶためだけに、3ヶ月間学びに通った価値があると思います。

みなさんは、どうやって相手の話を評価判断しないで、聴いていますか?

この研修中は、毎回なっちゃんたちが迫力あるファシグラをしてくれてました。ほんとすごい。授業にきてほしい。
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