次に、これからの学習の見通しをプレゼンしました。ここからの実践は実は昨年度から数学者メンバーのがもちゃんとずっと検討していてとても楽しみにしていた実践のひとつなのです。

まず、この僕の作品例を示し、ゴールイメージの共有から。実は、これ、結構、真剣に僕はつくりました。

そして、いざ、切り抜いて組み立てようとすると。。。なんと、タイヤが片側にしかない! 本気で間違えました笑。
頭の中で創ったイメージと実際に形になると齟齬が生まれてしまう。これは本当にいい経験。失敗は成功への小さな一歩。だからこそ、たくさん小さくためしてやってみる試行錯誤の「ティンカリング」が必要なのです。(この本から学ぶことがたくさんありました)
これを子どもたちに示すと大盛り上がり。最高でした。ビバ失敗。
そして、ゴールは
- 一面の展開図をしあげること
- のりしろがあること
二つを共有しました。また、立方体や直方体の展開図のみはすでにつくっているのでなしってことで。
また、取り組み手順はがもちゃん先行実践を参考に、
- つくりたい形を決める、
- ノートに見取り図、展開図をノートに書く
- 計画にそって下書き用紙(画用紙)でためす
- たしかめて、予想がうまれてくるからメモ
- 工作用紙に清書して、一面展開図の出版
となります。
3と4の「ためす」「たしかめる」の繰り返しで、修正点やつくりたいことが「予想」として閃いてくるはずです。それをメモして、ためして、たしかめて。。。サイクルしていくことが、数学的思考を深めていくコツ。しかもこれは、個々人の中でおこなわれるとてもナイーブな思考プロセス。そとからは見えませんので、ノートにできるだけメモすることがコツ。といってもすぐにはできないので、これからのミニ・レッスンでも紹介しながらすすめていこうと思います。
子どもたちのよくある失敗に、メモをとらない。結果、作品ができてもどこをどう工夫したのか思い出せない。メモをノートにとることは、思考のスピードをゆっくり考えさせてくれ、闇雲な試行錯誤にブレーキをかけてくれる最良のスキル。学ばない手はありません。
僕はワークショップや活動のある授業では、この説明する時間をけっこう大事にしていて、どんな作品ができたらゴールなのかそのイメージの共有や、活動の見通しなど、ちゃんとここで何がよくて、どこまでできるのかホールドしておくかんじです。制限のない自由からは創造されないからね。こういう話をしてみると、前時までの取り組みがあるからこそ、何をやるのか、何をやりたいのか、学びの見通しを支えてくれるものだと気付きました。