「あんた、歪んでいるよ」と、言われました。あまりのショックで、どのような言い回しだったかは定かではありません。
そう、整体に行き始めました。
歪んでいるとは腰のバランスらしい。決して、性格や人生ではありません。
最近、バスケしてても、ジムでトレーニングしていても、両膝の痛みが気になってきました。深くかがめない。けど、運動は長く続けていきたい。一緒にバスケをやっている仲間のキン肉マンにそうこぼすと、「整体に行くといっすよ。俺も週1でいってるっす」と、身体のメンテナンスについて教えてくれました。ついでにライザップのシステムも教えてくれました。いかないけど。
整体っていってもなぁ。なんかおじさんくさいしい。と思っていたら、もうすでにおじさんだった自分を知り、あきらめて駅ちかくで、ネットの評判がよさそうなところにメールを。早速、返事がきました。
訪れてみると、「膝の痛みの多くは、姿勢の悪さから来るのだ」と、その整体・整骨士さんはうれしそうな顔をして、強烈な電気がでるマシーンを股関節(ちょうようきん)にグリグリあててきます。
僕は筋肉がめっちゃ固いらしい。よくこれで、大きな痛みもなく、これまで運動ができていたことに、驚かれました。筋肉が固いと収縮がされずに可動領域も狭まる。そのため、動きが小さくなりクッション性もなくなり、膝が痛み出す。すべてはつながりの中にあることを知りました。
そんな話をきかされ、また電気をぐりぐり。筋肉を剣山でざくざく刺されている痛さです。顔が歪みます。けど、なんか痛いほど効果が高いそうで、堅くなってしまった筋肉の奥深くに電気が届いてぐりぐりほぐしてくれるらしい。そうおもうと、少しでも多くの電気をもらおうと、つい痛みにのけぞりながらも、電気をほしがってしまう。
あまりの電気の強さに足が勝手に曲がり始めました。それを押さえつけて、これでもか!とさらにぐいぐい。もう、涙がちょちょぎれてしまいました。
「あんた、意外に痛みに強いね。普通の人はこの半分で根を上げているよ。今はマックス120だ!」と、痛みタフネスを褒められました。生まれて初めて、痛みに強い自分を褒められ、なんだか少しうれしくなりました。自分にもそんな能力があったのだなぁと、初めてわかりました。けれど、身体的な痛みは強いのに、批判的な痛みは弱いのよ。みんな優しくしてね。あはは。
おかげで、少し膝がゆるやかに曲がるようになってきました。
はーあ、くせになりそ。
しばらく、整体に通ってみます。みなさんも、身体のメンテナンスを忘れずに。ちなみに、料金は痛みがあるため保険が適用されても1回4000円ちょっと程度。なかなかのお値段ですが、これでも安いようですよ。
尚、今、思い出したけど、整体士さんの口調はとても優しく、穏やかでした。
ただ、ずんぐりむっくりで強そうな整体士さんの電気を当ててくる押さえ込みのパワーと眼力にびびりながら、今日も通うのです。