僕は、読んだり、書いたりをしない子どもだった。
書くことは別に好きでも嫌いでもなかった。苦手だなという意識だけはもっていた。書いたものはいつも母が手直しをしてくれていたので(優秀なゴーストライター)、自分で書いた経験はまったくなかった。
唯一おもぼえているのは、二年生の国語で自分で物語をつくる単元があった。僕は昔話の「三枚のお札」をモチーフに、とんちんかんな絵本をつくったことを覚えている。これはすべて学校で完成させたから、大変まんぞくだった。
姉はよく本を読んでいた。我が家には図書館文化はあった。だった。あの名作手塚治虫シリーズを少年時代に「すべて」読破できたことは大変、豊かな経験だった。
つまりマンガしか読んでいない。
当時、流行っていたジャンプ専門だった。ジャンプの黄金期を少年時代で迎えられたのはとても幸せなことだ。キン肉マン、ドラゴンボール、北斗の拳、聖闘士星矢、シティーハンター、ジャングルの王者ターちゃん。こち亀、おしりふりふりもんがもんが、ゆうてみやおうぺぺぺぺぺぺぺ、なんでも覚えている。ジャンプ放送局もすきだった。
しかし、本という本を読んだ記憶はない。攻略本はむさぼるように研究していた。マンガを読んで、ファミコンやって、ゲーセン行って、駄菓子や行って、いつも外遊びしていた。それに夢中だった。
今はといえば、こまめによく書いている。そして読んでいる。
今読んでいる本はいろいろある。僕は場所によって読み方を変えている。じっくりと長くはよまない。最近は本を聞き流せるため、大変ありがたい。
じっくりとこれ。
『教科書では学べない数学的思考』
今シーズンのLAFT課題図書。ブッククラブも4週目。
運動しながらこれ。
白井 聡・他『コモンの「自治」論』
戦後の学生運動からの大学自治論の流れが実におもしろい。
夕飯つくりながらこれ。
田中 泰延『読みたいことを書けばいい』
バンカラな文体ですき。おかげさまで「マッドマックス」3部作を見直すほど!ひゃっはー!
トイレではこれ。
孫 泰蔵『冒険の書 AI時代のアンラーニング』
おしっこしている間に読みやすく刺激的(失礼か)。
寝床ではこれ。
浅見陽輔『最強の懸垂トレーニング』
寝る前には朝トレのモチベーションの一冊に。
『無職転生 ロキシーだって』
ゲームの世界観が好きすぎて(『指輪物語』の世界観ね)、いよいよスピンオフにまで手をだしている。寝落ち本。
歩きながらこれ
橋本 治 『人はなぜ「美しい」がわかるのか』
美しさを追求しているから。数学的のね。
すき間時間にはこれ
山井教雄『まんが パレスチナ問題』
やはり今、知っておかないといけないなぁと。読みやすそうなところから。
なにが書きたかったのかわからなくなってきたけど、つまり、人は変われるってこと。変わろうと思うこと。それが変われる一歩。あの頃の僕に教えてあげたい。