神奈川県の鵠沼にある湘南学園小学校で開催された関東地区私立小学校教員研修会にて、「数学者の時間」について算数部門で実践報告をしてきた。
この研修会には、東京都の私学を除く神奈川県、山梨県、長野県など広範囲から参加者が集まり、特に算数に興味・関心のある先生方が多く集まっていた。僕としては、「数学者の時間」が算数教育に携わる先生たちにどのように伝わり、どのように評価されるのかがずっと気がかりであった。
研修はあっという間の3時間で、その後の質疑応答でも多様な質問が寄せられ、深く考える機会をもらえた。ある先生からは「日々の算数授業で資質・能力を高めようとしても難しいが、週に1回『数学者の時間』として取り組むことで、考える力を通じて資質・能力を育てることができるのではないか」というフィードバックを直接いただき、非常に励まされた。
「数学者の時間」の実践は、既存の算数・数学教育に対して新たな課題を投げかける側面があり(新しい実践には往々にしてそうした側面があるものだが)、受け入れられるか不安もあった。しかし、「なるほど、少しは文科省の役に立つ実践になっているのか」と前向きに捉えることができた。
また、子どもたちの実態を見ても、「数学者の時間」を本当に楽しんでいる子どもが多い。しかし一方で「考えることを楽しめない子どもをどう支援すべきか」という質問をいただき、大きな課題も浮かび上がってきた。このあたりも教室の姿をもとに、取り組みを描き出せるといい。
この時期は入試、研修会、LAFT、バスケの練習や観戦、『ゴースト・オブ・ツシマ』などに追われ、忙しい日々を過ごしていたため、なかなかじっくりと振り返る時間を取ることができなかったが、一区切りがついたので、年末に向けて少しゆったりと過ごせるといいなと思う。
最近は毎日8時間の睡眠を心がけているので、疲労やストレスにも強く、基本的に元気でしかない(笑)。
